オール電化からガスへの「燃料転換」で光熱費は変わる?北海道の戸建て向けに解説
北海道電力の電気代が上昇し続ける中、「オール電化にしたけれど、電気代が高くて困っている」という声が増えています。特に冬の暖房・給湯シーズンは、電気代が月10万円を超える家庭も珍しくありません。
そこで近年、オール電化住宅からプロパンガスのエコジョーズ(高効率ガス給湯暖房機)へ切り替える「燃料転換(燃転)」が北海道の戸建て住宅で注目されています。この記事では、燃転のメリット・デメリット、工事の流れ、費用の目安をわかりやすく解説します。
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目次
北海道でオール電化の電気代が上昇している背景
かつては「オール電化=光熱費が安い」といわれた時代がありましたが、近年は状況が変わっています。
- 燃料費調整額の上昇:原油・LNG価格の高騰により、電気料金に上乗せされる燃料費調整額が大幅に増加しています。
- 再エネ賦課金の増加:太陽光発電などの再生可能エネルギー普及に伴い、全家庭が負担する再エネ賦課金も増え続けています。
- 厳冬期のヒートポンプ効率低下:外気温がマイナス10℃以下になると、ヒートポンプ式暖房の効率が大きく低下し、電力消費が急増します。
■ 電気代が上がる3つの要因
| 🛢️ 燃料費調整額の上昇 | ☀️ 再エネ賦課金の増加 | 🌨️ ヒートポンプ効率低下 |
|---|---|---|
| 原油・LNG価格の高騰により電気料金への上乗せが大幅増加 | 再生可能エネルギー普及にともない全家庭が負担する賦課金が増加 | 外気温-10℃以下で暖房効率が急低下し電力消費が急増 |
■ 北海道の冬期電気代(給湯・暖房)推移の目安(一般的な戸建て・4人家族)
| 年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額目安 | 約5万円 | 約5.5万円 | 約7万円 | 約8.5万円 | 約9.5万円 | 10万円超 |
※厳冬期(12〜2月)の給湯・暖房費の概算目安。住宅規模・生活スタイルにより異なります。
これらの要因が重なり、オール電化住宅の冬の光熱費負担が以前より大きくなっています。
エコジョーズとは?仕組みと特長
エコジョーズは、従来のガス給湯器より燃焼効率を高めた「高効率ガス給湯暖房機」です。排熱を二次熱交換器で再利用することで、熱効率が従来機の80%程度から95%以上に向上しています。
北海道の住宅向けに普及しているエコジョーズには、給湯と床暖房・パネルヒーターを組み合わせたタイプがあり、1台で「お湯づくり+暖房」をまかなえます。
■ エコジョーズの仕組み(排熱回収のフロー)
| 🔥 ガス燃焼 (一次燃焼) |
→ | ♻️ 二次熱交換器 (排熱を回収) |
→ | 🚿 給湯・暖房 (高効率で供給) |
→ | 💧 廃水のみ排出 (排熱ロスを最小化) |
■ 給湯暖房機の性能比較
| 機器 | 熱効率 | 暖房方式 | 外気温の影響 | 湯切れリスク |
|---|---|---|---|---|
| 従来型ガス給湯器 | 約80% | 温水式 | ほぼなし | なし |
| ✅ エコジョーズ | 95%以上 | 温水式(高効率) | ほぼなし ✅ | なし ✅ |
| エコキュート (ヒートポンプ) |
約270%(COP) | 貯湯タンク式 | 大きい ⚠️ | あり ⚠️ |
※エコキュートのCOPは条件次第で変動。厳冬期(外気温-10℃以下)では暖房効率が著しく低下します。
- 熱効率95%以上で燃費が良い
- 水道直圧方式なので湯量が豊富(湯切れしない)
- 外気温に関係なく安定した暖房性能を発揮
- コンパクトな壁掛け型で設置スペースを選ばない
燃料転換(燃転)で何が変わるか
オール電化からエコジョーズに切り替えると、以下のような変化があります。
■ 転換前後の比較(ビフォー・アフター)
| 🔴 転換前(オール電化) | 項目 | 🔵 転換後(エコジョーズ) |
|---|---|---|
| エコキュート(貯湯タンク式) お湯が切れることがある |
給湯方式 | 瞬間湯沸かし方式 湯切れの心配なし ✅ |
| 電気ヒーター・電気蓄熱暖房 外気温低下で効率ダウン ⚠️ |
暖房熱源 | ガス温水式パネルヒーター 外気温不問で安定 ✅ |
| 60〜80A(大容量契約が必要) | 電気契約アンペア | 30〜40Aに削減可能 基本料金が下がる ✅ |
| 400L前後の大型タンクが必要 庭・外壁スペースを占有 |
設置スペース | コンパクトな壁掛け型 スペースを有効活用 ✅ |
| 厳冬期:月5〜10万円程度 | 冬の光熱費目安 | 厳冬期:月3〜5万円程度 ✅ |
冬の光熱費比較:オール電化 vs ガス給湯暖房
北海道の一般的な戸建て住宅(延床面積約120㎡・4人家族)での冬期1ヶ月あたりの給湯・暖房費の目安を比較します。
■ 厳冬期の月額光熱費比較(給湯・暖房)
| 熱源 | 厳冬期の月額(目安) | 年間4ヶ月の合計(目安) |
|---|---|---|
| 🔴 オール電化 (エコキュート+電気暖房) |
50,000〜80,000円 | 20〜32万円 |
| 🔵 ガス給湯暖房 (エコジョーズ) |
30,000〜50,000円 | 12〜20万円 |
| 💰 差額(節約額の目安) | 月2〜4万円 | 年間8〜16万円 |
■ 月別光熱費のイメージ(給湯・暖房)
| 熱源 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5〜9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オール電化 | 10万円 | 9.5万円 | 7万円 | 4万円 | 2〜2.5万円 | 4万円 | 6万円 | 8.5万円 |
| エコジョーズ | 5万円 | 4.8万円 | 3.5万円 | 2万円 | 0.8〜1万円 | 1.8万円 | 3万円 | 4.5万円 |
※住宅の断熱性能・家族構成・ガス単価・電気料金プランによって大きく異なります。実際の削減効果は個別シミュレーションでご確認ください。
燃料転換工事の流れと期間
オール電化からガスへの燃転工事は、通常1〜2日で完了します。主な工事内容は以下のとおりです。
■ 燃料転換工事の流れ
| STEP | 作業内容 | 詳細 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 🗑️ 既存機器の撤去 | エコキュートや電気温水暖房ボイラーを撤去します。 | 午前〜半日 |
| 2 | 🔧 ガス配管・ボンベ設置 | 屋外にプロパンガスボンベとメーターを設置し、室内配管を行います。 | 半日〜1日 |
| 3 | 🏠 エコジョーズの設置 | 壁掛け型の給湯暖房機を設置し、既存の放熱器(パネルヒーターなど)に接続します。 | 数時間 |
| 4 | ✅ リモコン交換・試運転 | お風呂や各部屋のリモコンを交換し、動作確認を行います。 | 1〜2時間 |
■ 工事スケジュールのイメージ(1〜2日)
| 午前 | 午後 | 翌朝 | 翌午後 | |
|---|---|---|---|---|
| 作業 | ① 機器撤去 | ② 配管・ボンベ設置 | ③ エコジョーズ設置 | ④ 試運転・完了 |
| お湯 | 使用不可 | 使用不可 | 使用不可 | ✅ 使用可能 |
工事中はお湯が使えない時間帯がありますが、1〜2日程度で通常通り使用できるようになります。
燃料転換を検討する際に確認したいポイント
燃転を検討する際は、以下の点を事前に確認しておくとスムーズです。
■ 燃料転換を検討する前のチェックリスト
| ✓ | 確認ポイント | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 📄 | 現在の電気代明細を確認 | 月別の使用量・料金を把握することで、削減効果の試算が正確になります。過去12ヶ月分の明細を用意しましょう。 | ★★★ 最重要 |
| 💴 | ガス単価の確認 | プロパンガスの料金は販売店によって異なります。基本料金・従量単価を複数社で比較検討しましょう。 | ★★★ 最重要 |
| 🔩 | 機器の設置年数を確認 | エコキュートや電気暖房機の設置から10年以上経過している場合は、修繕費用と比較して判断しやすくなります。 | ★★☆ 重要 |
| 🏠 | 暖房方式の対応確認 | 既存の放熱器(パネルヒーターなど)がガス温水式に対応しているか確認が必要です。未対応の場合は放熱器の交換も必要になります。 | ★★☆ 重要 |
| 📋 | 工事費用の見積もり取得 | 配管工事の内容や機器グレードによって費用が変わります。目安は機器代+工事費で50〜100万円程度。複数社から見積もりを取りましょう。 | ★☆☆ 確認 |
まとめ
北海道のオール電化住宅では、電気代の上昇や機器の更新時期が重なり、ガスへの燃料転換を検討する機会が増えています。エコジョーズへの切り替えは、冬の光熱費削減・湯切れ解消・設置スペースの確保など、複数のメリットが期待できます。
■ 燃料転換(エコジョーズへの切り替え)のメリット・デメリットまとめ
| ✅ メリット | ⚠️ 注意点・デメリット |
|---|---|
| 💰 厳冬期の光熱費が月2〜4万円削減できる場合がある | 🔧 初期工事費用が50〜100万円程度かかる |
| 🚿 湯切れの心配がなくなる(瞬間式) | 💴 プロパンガスの単価は販売店により異なる |
| 🌨️ 外気温に関係なく安定した暖房性能 | 🏠 住宅の断熱性能によって効果が異なる |
| 📦 大型タンクが不要でスペースを確保できる | ⚡ 工事中(1〜2日)はお湯が使えない |
| ⚡ 電気の契約アンペアを下げて基本料金削減 | 🔍 放熱器の対応確認が必要な場合がある |
■ 参考:費用対効果の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 工事費用(機器代含む) | 50〜100万円程度 |
| 年間節約額(冬4ヶ月) | 8〜16万円 |
| 投資回収期間の目安 | 6〜12年程度(節約額・条件による) |
一方で、ガス単価・工事費用・住宅の断熱性能によって効果は異なるため、実際の電気代明細をもとにした個別シミュレーションが重要です。中和石油では、燃料転換に関するご相談・お見積もりを承っています。お気軽にお問い合わせください。
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