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【緊急対応マニュアル】灯油切れによる暖房停止・ボイラー停止時の対策と注意点

寒さが厳しい冬の季節、もっとも避けたいトラブルのひとつが「灯油切れ」による「暖房停止」や「ボイラー停止」です。給湯や暖房が突然使えなくなってしまうと、生活に大きな支障が出るだけでなく、機器の故障や「エア噛み」といった二次トラブルにもつながる可能性があります。

このコラムでは、灯油切れが起こる原因とその場でできる応急対応、再発を防ぐ管理ポイント、そして「エア噛み」の仕組みと対応策についてわかりやすく解説します。灯油機器を安全に、そして快適に使い続けるための基礎知識を身につけておきましょう。

灯油切れが起きる原因とリスク

① 灯油切れとは

「灯油切れ」とは、ホームタンクやポリタンク内の灯油が空になり、給湯器や暖房機器に燃料が供給されなくなる状態を指します。灯油が空になると、「暖房停止」「ボイラー停止」といったトラブルが発生し、生活機能が一時的に止まってしまいます。

② 主な原因

  • ・給油のタイミングを見誤った
  • ・灯油使用量の急増(寒波などによる連続使用)
  • ・メーターや残量計の不具合
  • ・ポリタンクの複数使用による確認漏れ

③灯油切れがもたらすリスク

  • ・寒冷地では室温低下による体調不良や水道管凍結の可能性
  • ・「エア噛み」による燃焼不良や機器の再始動トラブル
  • ・長時間の「ボイラー停止」による追い焚き機能の停止や風呂の水温低下
  • ・再給油後も暖房が動作しない、火がつかないといった二次トラブル

灯油切れで暖房停止・ボイラー停止が起きたときの初期対応

① 灯油を補充する

まず最優先で行うのは、灯油の補給です。ホームタンクであれば、灯油販売業者に連絡して速やかに配達を依頼しましょう。ポリタンク使用のご家庭では、すぐに最寄りの給油所で灯油を購入し、機器に給油します。

② 電源の再起動を行う

給湯器や暖房機器は、一度「ボイラー停止」状態になると、**電源の入れ直し(再起動)**が必要になる場合があります。コンセントを抜いて数秒後に再度差し込み、再起動することで復旧することがあります。

③ エア噛みの確認と対応

灯油切れ後の再起動で「火がつかない」「異音がする」「何度リセットしても動かない」といった場合、**「エア噛み」**が起きている可能性が高いです。

エア噛みとは?灯油機器トラブルの原因

① エア噛みとは

エア噛みとは、灯油切れによって配管内に空気が入り込み、灯油の流れが遮断されてしまう現象を指します。灯油配管は密閉されており、空気が混入することで、燃焼装置まで灯油が届かなくなり着火できなくなるのです。

② エア噛みの症状

  • ・点火しない
  • ・点火してもすぐ消える
  • ・ポンプが異音を出している
  • ・複数回リセットボタンを押しても起動しない

③エア噛みの対処法

手動ポンプを使って灯油を送り出す(専門業者向け)

配管に空気が混入してしまった場合は、配管途中のエア抜きバルブを開放し、手動ポンプや吸引器で灯油を送り出して空気を抜く必要があります。

※これは機器の構造や配管の位置によって異なるため、一般家庭では無理をせず、専門業者に依頼するのが安全です。

 

繰り返し点火操作を試みる(軽度のエア噛みの場合)

一部の灯油機器では、リセットボタンを複数回押すことで自動的に空気を排出できる機種もあります。35回を目安に試し、改善が見られない場合はすぐに使用を中止してください。

灯油切れを防ぐために注意すべきポイント

①灯油残量の「見える化」

  • ・ホームタンクの残量計を定期的に確認
  • ・外付けの液面計やセンサー導入も有効
  • ・ポリタンク使用時はローテーション管理を徹底(使い終わったタンクは早めに補充)

②灯油の「使い方」を見直す

  • ・寒波や雪の日は暖房・給湯の連続使用が増えるため、普段より早く消費されます。
  • ・外出時の暖房つけっぱなしは消費量が増えるので注意。

③灯油配達の「定期契約」

灯油切れ防止には、地域の業者と「定期配送契約」を結ぶのが最も確実です。残量管理や緊急対応もセットになっているケースが多く、安心して冬を過ごせます。

灯油切れ後の暖房・ボイラー再始動チェックリスト

a.灯油は補給済みか → 確実に満タンになっているか確認

b.電源はリセット済みか → コンセント抜き差し・リセットボタン操作

c.エア噛みの兆候があるか → 点火しない/異音がする等の不具合があるか

d.複数回リセットしても動かない → この場合は業者に相談を

まとめ|灯油切れ・暖房停止・ボイラー停止は「事前管理」で防げる

「灯油切れ」「暖房停止」「ボイラー停止」「エア噛み」は、どれも冬の暮らしに大きな影響を与えるトラブルです。しかし、そのほとんどは事前のチェックと計画的な給油管理によって防ぐことができます。

また、万が一灯油切れが発生してしまった場合も、慌てずに「補給再起動エア噛み確認」の流れに沿って対応すれば、多くのケースでスムーズな復旧が可能です。

安全で快適な冬を過ごすために、「灯油切れは起きる前に防ぐ」を心がけ、日々の灯油管理を徹底しましょう。

中和石油ってどんな会社?

中和石油は北海道で1949年創業、「やすい・やさしい・やくにたつ」をモットーに、灯油・プロパンガス・電気でみなさまの生活がもっとお得に、もっと便利になるようサービスを展開しています。

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